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俺たちは完膚なきほどに負けた。




そして、ミオがさらわれて5時間が経過した。




「ユータ、取り返しにいくぞ!」

と、トモは立ち上がった。

「今の容態でか?探すにしてもどこから探すんだ?」

俺はそう問いかけた。

「別にどっからでもいいだろうが!!!」

「地獄は広いんだぞ?」

俺はトモにそう言う。

「だからってミオを見過ごすわけにはいかねぇだろうがっ!」

と、トモはそう言い俺の右の頬を思い切り殴った。



ドゴッ



俺は部屋で盛大にぶっ飛ばされた。

「イテェな!!」

ガバッ

トモは俺の胸ぐらを掴み、

「ホラ、探しに行くぞ!」

「・・・・・。」

俺は何も言えなかった。

飛田(アイツ)が怖くて動けないとか言えねぇじゃんかよ。



そして俺はトモに連れられミオの奪還、飛田の捜索をした。








少女は目を覚ました。

「ここは―…」

「よォ、マイハニーw」

低く渇いている声がした。

「あ、貴方はっ!?」

ミオは飛び跳ねた。

「飛田だぜw」

そうだ、

私、この人に―…

「これから旦那になる男の名前くらい覚えて置けよミオちゃんww」

飛田はミオを卑しいその眼で見つめた。

「な、なんですか!?私に何か用でもあるんですか?」

ミオは声を荒げていた。

恐怖しているのだ。

目の前の男、飛田蘭に。

突然現れ自分をさらったこの男に。

そして飛田はその問いに答えた。

「あァ、大アリだぜ?俺はミオ、お前に一目惚れしたw」

飛田は偽らず直球で言った。

「え!?」

ミオも思いもよらないことを言われ動揺した。



「俺はミオちゃんに一目惚れしたわけよw

だから、貴様は―…

強制的に俺の嫁だww」



飛田はミオにそう告げた。

「私はそんなの嫌です!」

ミオは反論した。

当たり前であろう。

自分を突然誘拐し、さらには自分の友までもが傷つけられた。

そんな男の嫁になどなりたい訳がない。

「そんなこと言っちゃっていいのォー?」

飛田は不気味な視線でミオをもう一度見つめた。

「な、何よ…!?」

そして飛田はズボンのポケットから二枚の写真を出した。

ミオはその写真を見た。

「ユータくん、トモくん?」

先ほど飛田に傷つけられ負傷した幼馴染だ。

「断ればコイツ等を容赦なく嬲り殺しちゃうよ?w」

「ッ……!?」

ミオの背筋に寒気が走った。

「大体、俺はミオちゃんが初死合に出た時から惚れてたんだぜ?」

飛田は立ち上がってミオの頬をつまんだ。

「つっ…」

ミオは頬を少し赤らめた。

「この想いをそう簡単に崩されてたまるかっつーのw」

飛田は自由な方の手をミオの額の前に出した。

「崩されないためならどんな手もいとわないぜ?」

そしてピンッとミオの額にデコピンをした。

更新日:2011-12-02 20:01:19

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