―地獄所のどこか
コッ、コッ、コッ…
廊下で足音が響いている。
その足音の元は兎の仮面を被った者だった。
コッ、コッ、コッ…
それはある場所に向かっていた。
コッ、コッ、コッ…
『301号室』
「ここに彼がいるのか…。道長勇太。」
寂しそうな声でそれは話した。
「ユータくん、どうしてこんな場所に…」
その声はどこか悔やんでるようであったがどこか嬉しそうにも聞こえる。
「また、来るよ。」
コッ、コッ、コッ…
それは足早にどこかへと去ってしまった。
episode2 END
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更新日:2011-11-07 17:35:32