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日々多忙・・・。

ご多分に洩れず、我が職場もスタッフ不足である。

それでも今は少し前に比べると随分良くなった方だが、以前は1人が急に休もうものならもうパニック寸前状態――。

混み合う外来で、受付と診察室との掛け持ち、あるいは3診あるところを2人のスタッフで乗り切らなければならない…なんてことも度々あった。

昼休みが1時間きちんと取れたことなど皆無に近いし、朝はロッカーにカバンを置く前から患者さんの応対に追われる毎日だ。

だから、食べられる時には取り敢えず食べてしまおう…意味も無くみんな早食い人間に変えられてしまうのは、一種の職業病かも知れない。



そんなある日、師長の息子さんがオペ目的で入院することとなった。

「師長、今日息子さん何時に入院するの?」

「4時」

「4時? 何でまたそんな遅くに?」

「忙しい時だと、みんなに迷惑かけるから。」

「いくらみんな忙しいからって、そんな遅くにしなくても良いのに…。」



そして、オペ当日終了後――。

師長が先ず、口にしたことと言えば……。

「薬、いっぱい使って寝かせておいて。 起きるとうるさいから。」

「…………。」



病院の日々は忙しい……。

更新日:2011-11-12 20:27:35

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