• 38 / 55 ページ

☆::第五章  幸せに向かって::☆


洋子は張り切っていた。
私から見ていても、洋子の城の内に対する気持ちが手に取るように解る。

洋子は必死だ。
城の内を元気付けるには・・・
会社を盛り立ててあげよう
それが一番いいわ

期限が切れてからも、城の内の申し出は引き続きを希望していた。
その為に、一年として書面上の契約済みである。

毎日、会社の信用を第一に考え、拡大を計画している。
洋子は、関東に広めることを前提に、また・・・全国に支店をと考えていた。

今まで、宣伝をしなかったために、PR用ホームページを作ることにした。

早速、支店全部に足を運び写真を撮る。
そして、店内と支店長の写真。 お客様の要望を知るために、一番人気の車種。上位三位くらいまでのアンケートを取った。
それらを全てチェックをし、人気車をリストアップする。

また、希望の形と中の構造・・・そして、女性の要望、大きさなども含めて車種の全面改造も提案した。

外車を、女性が好んで乗りやすくするためと買いやすくする為である。

日本の車の中にも、オリジナルを作りたいと要望を出した。
一番人気の会社と、手を結ぶ事も必要ではないかと、城の内に話をする。

外車専門で考えていた城の内にとって、初の試みだ。

悩んだ挙句に、了解をする。
苦渋の決断であった。

それだけ、洋子の考えを取り入れたいと望んだのである。
きっと、うまくいく。

城の内は洋子に、自分の人生を賭けた。


更新日:2011-10-20 23:48:02

  • Twitter
  • LINE
  • Facebook