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小説

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光熱費

「んっ・・・!つめたっ・・・」
完全に深い眠りに落ちていた僕は、身体中に鳥肌を
立てるような寒気で目が覚めた。
「・・・お風呂は?きみ、最高に冷たいんだけど」
冷え切った身体の暖を求めるように、京介が僕を胸の中に
抱き込んだ。
「申し訳ありません。帰宅してユウさんの寝顔を見つめていた
ところ、一刻も離れがたくなってしまいまして」
「なんだそりゃ・・・」
寒い、本当に寒い。と僕はブツブツ文句を言いながら、ぴたりと
京介にしがみ付き、頭を布団の中にもぐりこませた。
京介の唇が僕の髪の中に埋められて、小さく音をたててキスして
いる音が遠くに聞こえる。
「・・・あったかい?」
「とても」
「・・・そりゃ良かった」
京介の冷えた身体と、僕の高い体温がどんどん溶けていって、
それが流れ出し、また僕を深い眠りに誘っていく。

冬のヒトコマ。

更新日:2009-01-10 21:58:58