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小説

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インフルエンザ

マンガ雑誌の年末進行というのはタイトだ。ご他聞に漏れず、原作を
担っている僕のその一人で。3日ばかり自室に篭りっきりで、書いて書いて、
書きまくっていた結果、ようやく脱稿して、僕は倒れそうになっていた。
「終わった・・・」
自分でも終わったことが信じられない。年末というのは増刊号みたいに頁が
増えて、雑誌が出るまでの長い間のサービスのように本が厚くなる。マンガで
カットされる部分というのも沢山あるけれど、それでもいつもの倍は神経を使い、
書いて、僕は疲弊しまくっていた。
「お風呂・・・入らなくちゃ」
とりあえず寝たい。だけど3日も!お風呂に入っていないというこの状況には
耐えられない。
僕はフラフラの足取りで部屋を出ると、そのままバスルームに向かった。

今日が何日で、何曜日で、何時かも、正直言うとよくわからなかった僕は、
大好きな長風呂もせずに、とりあえず身奇麗にして風呂を出た。
「駄目だあ・・・このまま少し休もう」
風呂の窓から見る天気は冬晴れ。ものすごく寒そうだったけど、僕は着替えて、
湯当たりした身体を冷まそうと、そのまま脱衣所にひっくり返った。
「情けないな・・・このぐらいで湯当たりするなんて」
脱衣所に設置してあるミネラルウォータを取り出して頬に当てると、ひんやりとした
感触が伝わってきて、僕はそのまま目を閉じてしまった。

更新日:2009-01-10 21:57:26