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「椎奈さん、陸さんに聞いてくれました~?」

理奈が鬱陶しく私にまとわりつく。

『……自分で言いなよ。
私言ったよね?期待しないでって。
シフトに一緒に入ってたって
彼と私の間に会話なんて、ほとんどないの』

「それができたら頼んだりしないって言ったでしょお?
私陸さんと一緒にシフト入るし少ないしぃ」

その鼻にかけた声と、語尾を伸ばしたしゃべり方が嫌いだ。

人を馬鹿にしてるのかと問いたくなるのを堪える。

「椎奈さんだけいつも一緒のシフトでズルぅい~」

ズルいという言葉にカチンと来て
本気で怒鳴り飛ばしてやろうかと思ったけど
私はコイツよりも一回り以上年上なんだから
そんなことをしたらいけない。

私は大人
彼女はまだ子供。

生きている年数が違えば
それなりのジェネレーションギャップだって、あっても仕方ない。

その代わり私は無言で理奈から離れた。

まだ何かを言おうとする理奈を軽く睨む。

彼女はまだ高校生だから
学校と同じようなノリでこうやって人とも接するんだろうけど
その時代を大分昔に終えている私からすると
鬱陶しいことこの上ない。

きっと理奈も学生を卒業して
社会に出れば
今の私の気持ちが分かるんだ。


更新日:2011-09-27 22:42:48

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