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一人の時間

分かってはいたけれど
翌日デスクにいたのは佐藤さんだけで
事務所もいつもの半数くらいの人しかいなくて
社員旅行も仕事なんだし…とか理解しながらも
結局心の中じゃ寂しいと思えてしまって
その気持ちを忘れるように仕事をしていた。

ほとんど佐藤さんに任せてはいたものの
普段金森さんがやっている雑務処理もしなければいけなくなり
一応その分の処理の仕方などは
前日金森さんが作ったのか
ファイルにまとめてデスクに置いておいてくれたんだけど。

初めてする仕事は…手間取る。

それと同時に
こんな雑務までこなしていたんだなぁと思えて
せっかくだからこの機会に私ができるようになって
金森さんの負担を少しでも減らせたらな…なんて。

いないのは寂しいけれど
ちょっとだけでも金森さんの仕事のお手伝いができた事は
私には嬉しかったり。

私以上にてんてこ舞いになっていた佐藤さんだけど

「この間の出張の時よりはまだマシだよ~。
あの時は本当に大変だったんだからね!」

と言っていた。

私一人がいなくても別になんとでもなるだろうけど
金森さんがいないとなると
それだけ大変なんだなぁと改めて思った。

それを普段何気なくこなしている金森さんもすごい。

そんな状態で気付けば残業
一日があっという間に終わっていく。

金曜の夜、やっぱり残業で残っていた私に

「今日一緒に夕飯でもどう?」

と久し振りに佐藤さんに誘われた。

更新日:2011-09-21 01:31:46

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