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小説

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プロローグ

全身が楽にうつる大きな鏡の前に洋一は立った。

鏡の中には、何も身に付けていない、生まれたままの自分の姿がある。

洋一の目が、その後ろにあるワードローブへと移動する。

開かれたその扉の中にある、無数の服。多種類のバッグ。

そしてウィッグ。

それらは全て女物だ。

ゴクリとのどが鳴った。

----- 今なら引き返せる、やめろ、やめるんだ!

内なる己の声に、洋一の動きが止まった。

----- なんでヤクザの俺がこんなことに・・・・・・

もう一人の自分がため息をつく。

そして洋一は、呼吸をするのも忘れて固まった。

更新日:2011-07-16 22:58:45