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ビューン・ヒョイ

「お早う諸君」

気が付いたら、昼だった。
どうやら、寝ていたらしい。
結果から言おう。
俺とマコは魔法が使えないようだ。
魔力そのものが無いらしい。
マコはかなりショックを受けているがまぁ、そうだろうな。

「お早う諸君じゃないわよ!
アンタ、自分が勇者候補だって認識有るの?」

クリスティーナが憤怒していた。

「いや、俺、マホー使えないし。
正直に言えば、どうでもいいわけだ。
と、言うか。
関係ない事を教えて貰っても、知らんわボケで終わりだ。
テメーに俺が国語教えてやろうか?」
「国語?
何よそれ…」

クリスティーナが眉をひそめる。

「俺とマコの国の言葉だ。
約50文字のひらがな、約50文字のカタカナ、そして数十万と超える感じで構成されている非常に難解な言葉の一つだよ」
「ヒラヒラだかカタカタだか知らないけど100文字以上の文字と数十万を超えるカンジ?
何それ?
そんな言葉ある訳ないでしょうが」

クリスティーナがハンと鼻で笑う。

カッチーン

幸也君久しぶりに頭に来たよ。
来ちゃったよ。
日本人代表として日本語を馬鹿にされるのは許さないよ。

「よし。
良いだろう。
取り敢えず、お前にひらがなとカタカナを教えてやる。」

『あいうえお
かきくけこ
さしすせそ
たちつてと
なにぬねの
はひふへほ
まみむめも
や ゆ よ
らりるれろ
わゐ ゑを
  ん  』
『アイウエオ
カキクケコ
サシスセソ
タチツテト
ナニヌネノ
ハヒフヘホ
マミムメモ
ヤ ユ ヨ
ワリルレロ
ワヰ ヱヲ
  ン  』

「これがひらがな、カタカナだ。
上のがひらがな、下のがカタカナだ。
これ一文字じゃ、日本語として通じない。
例えば、『おはようございます』と言う言葉を作るには」

おはようございます、と書いてやる。

「これでおはようございますと読む。
さらに、漢字を混ぜると『お早う御座います』と成る。
漢字で書くと‥‥」

お早う御座います、と書いてやる

「これでおはようございますと読む。
この国の文字はミミズが這い蹲った様にしか見えないから俺には読めないが、どうせ、30字程の単語で作られるんだろ?
ヘブライ文字だかフェニキア文字だかルーン文字みたいな奴。
俺は読めん」
「お前が何を言っているのかさっぱりわからん」
「それは、お前がバカだから。
まぁ、良い。
この言葉はお前等何ぞ、アホに分かる程優しくないんだ。
俺と俺の妹であるマコマコリンにしか分からんのだよ」

更新日:2011-10-15 00:10:38

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