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小説

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「なら、まずこれを食え」

サンドイッチをンニャの口に放り込んでやる。

「んぐぅ!?」

ンガンガとンニャがやっている。
かわええわぁ~‥‥

「ンガフガン!!」

何故か殴られた。

「何言ってるのか分からんわ。
ほら、ワイン」

ワインを差出すと、俺の手から引っ手繰り、それを飲み干した。

「な、何をする!
窒息するかと思ったわ!!
ボケ!!」

ンニャが結構本気のパンチを俺の腹に決める。

「ぬぐぉ!?
何しやがる、我が嫁よ…」
「よ、嫁とか言うなよ‥‥
恥ずかしい‥‥‥」

ンニャは顔を少し赤らめるとフイと横に逸らす。

「んだよ、嫁は嫁だろ?
取り敢えず、お前、何時も此処に居るのか?」
「ああ。
一日3回、食事を持って来るが、扉を少し開けてそれを差し込むだけだ。
中には入って来ない」
「OK、了解した。
なら、明日、夜に暇潰し用の本とか持って来てやるよ。
ランタンとワインも置いておく。
で、もし奴等が入ってきて、何か言ったらこう言ってやれ。
『儂を誰だと思って居るんだ?
ここの生活も気に入って来た。
もう暫くは此処に居させて貰う』ってな」
「何だそれは?」

ンニャは眉を潜めると俺を睨む。

「良いか、唯でさえ他の人間はお前の事を畏怖の対象としてしか見ていない。
つまり、そこを突いて、今は力をセーブしてやっているが、本気出したら、この塔とか一撃だぜ?って雰囲気を醸し出すんだよ。
良いか、心理戦ってのは戦争で重要なんだぜ?」
「主は戦争を知って居るのか?」

ンニャが驚いた顔をして言う。

「いや。
頭でっかちだ。
まぁ、近代戦ならチッタァ分かるぜ?」
「近代戦?」
「ああ、銃を使った戦争。
空と陸との共同作戦。
第一次、第二次世界大戦は任せろ」
「何を言っとるのかさっぱりわからん。
主の来た世界の話をしろ」

ンニャがベッドに寝転ぶ。

「え?
良いけど。
そっち座って良いか?」
「ああ、勿論だ」

ほれ、座れとンニャがベッドをポシポシ叩いた。
では、お邪魔します。
ベッドに座ると、ンニャの匂いしかしない。
おぉ、素晴らしい。
桃源郷だな。

「このベッドカタイな。
何か毛布とか持って来ようか?」
「ああ、出来れば頼む」
「よし。
他に何か居る物いるか?」
「ああ、そうだな」

こうして、俺は嫁を手に入れた訳だ。

更新日:2011-10-04 22:19:42