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こんにちは→♪こんにちは↑♪

「で、アンタ誰?
初めましてだよな?」

クリスティーナやクソガキの後ろに立つ長身の少女を見る。

「ん?
私の事かい?」

少女はフッと笑いながら首を傾げた。
腰にはトンファーとヌンチャクが下がっており、背中にはヒノキの棒っぽい物を背負っている。
お前はジャッキー・チェンかブルース・リーか?
これからカンフー少女と呼ぼう。

「お前以外に誰が居るんだよ。
その校長はクソガキで、脇のローブは斉藤さんだろ?
んで、そこの五月蠅いのがヴェンディー。
で、お前は誰だ?」

目の前のカンフー少女を指さす。

「誰だと思う?」

カンフー少女はニユリと笑う。
ニヤリじゃなくて、ニユリである。
人を小馬鹿にした様な笑顔で有る。
正直、美人じゃなかったら一発打ん殴ってるレベルにムカつく笑い顔だ。
だが、眼は笑って居ない。
俺を試す様に、そして、力量を見るかの如く隅々まで見ている。
タダ物じゃないな。

「そうだな‥‥
勇者候補ってのは間違いないな」
「ほぉ?
何故、そう思う?」

カンフー少女は相変わらずニユリとした薄笑いを浮かべたまま言う。

「何故かって?
んなもん決まってるだろ。
そこのクソガキは校長。
んで、魔術の天才だかって言ってた斉藤さんが居るだろ。
それに、ウェンディーとクリスティーナに、近衛騎士団だ登場。
普通の兵士が一切来ないのは、ワイバーンに勝てないからだ。
と、言うか、唯でさえ強い筈の近衛騎士がクロスボウを持って来るほどだ。
それなのに、お前はトンファーにヌンチャク、しめのヒノキの棒だもんな。
鎧も着ずに前に出て来るって事はタダの馬鹿かアホ、それか自分が“他の兵士とは格段に違う”って言う能力を持っている訳だろ?
そんでもって、そんな能力を持っているのは勇者候補っつー事だ。
そうだとは思わんかね、えぇ?」

カンフー少女にニユリと笑って見せる。

「成程。
君は、見かけによらず、随分と頭が回るんだね」

随分と失礼な事を平然とかましやがったな、このカンフー少女。
美人じゃなかったらぶっ飛ばしていたところだぞ。

「良いか、能ある鷹は爪隠すって言う言葉が有るんだよ」
「ふふっ、君は中々面白いね。
私はルーシー・チェンバレン。
よろしく頼むよ」

カンフー少女ことルーシー・チェンバレンはフッと笑い、手を差出してきた。

更新日:2011-09-25 00:37:00

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