• 作品を探す:

小説

携帯でもPCでも書ける!

  • 4 / 146 ページ

兄は従者

「‥‥‥イテェ」

目を覚ますと体中に激痛が走った。
可笑しな夢を見た。
訳の分からんコスプレ女や謎の空中浮遊落とし穴。
何だったんだ?
今日の夕飯は何だろうな。

「‥‥‥」
「あ、気が付いた?」

あのコスプレ女が俺の横に居た。
糞…
二段落ちかよ。

「ちょっと!!
何でアンタ布団に潜るのよ!!」
「ウルセェ!!
これは悪い夢だろうが!!
誰だテメー!!
俺の夢に勝手に出て来てるんじゃねー!!
コラー!!」
「夢じゃないわよ!!
現実よ!!」

コスプレ女が俺の布団をひっぺ返そうとする。

「ウルセー!!
夢の中の住人が外に出て来るな!
夢の国に帰れ!!
イッツァスモールワールド!!」
「アンタ何言ってるのよ!!
何よ、イッツァスモールワールドって!!」

千葉県に有る東京ネズミ―ランドに帰れ!!
俺は千葉にはすんでねぇ!!

「あ、お兄ちゃん!!」

そこに聞き慣れた声が届く。

「おぉ!
我が妹よ!」

バタンと扉を勢いよく開けて妹が飛び付いて来た。

「大丈夫か?」
「大丈夫だよ!
お兄ちゃんこそ大丈夫!?」
「おう。
それより、そこの夢の国の住民が俺を夢の世界に引きずり込もうとするんだ」
「誰が夢の国の住人よ!!」

コスプレ女がバンバンとベッドを叩く。
畜生めぇ!!

「あのね、お兄ちゃん」

妹が何時に無く真剣な声で言った。

「お、おう」
「ここ、夢の世界じゃないよ」
「‥‥‥」
「私達、召喚されたの」
「‥‥‥」
「この世界を救う為に、私達、正確には私は召喚されたの」

遂に妹はアッチの世界に行ってしまったのか?

「お兄ちゃん信じてないでしょ?」
「あたぼうよ!!」
「自慢気に言わないで」
「すんまへん…」
「信じられないと思うけど、ラノベ、だっけ?
お兄ちゃんがよく読んでいる小説。
あんな感じの世界に召喚されたの」
「冗談だろ!」
「冗談じゃないよ。
ほら」

そう言って妹は金色のブレスレットを見せた。
何だこれ?
こんなものしてたか?

「これ、勇者契約の証」
「は?」
「私、勇者に成ったの」

正確には勇者候補だけどねとコスプレが言った。

「‥‥‥はい?」

取り敢えず、俺の余りで気のよろしくない御脳では現状を対処できない様だった。

更新日:2011-07-08 09:43:06