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兄は主人

驚愕した。
ベッドに飛び込む前に 言っておくッ!

おれは今 やつのスプリングを ほんのちょっぴりだが 体験した

い…いや… 体験したというよりは まったく理解を 超えていたのだが……


あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!

「おれは 奴に飛び込んだら“飛び跳ねる”と思ったら、“地味に痛い衝撃”を受けていた」

な… 何を言っているのか わからねーと思うが 

おれも 何をされたのか わからなかった…

頭がどうにかなりそうだった… 催眠術だとか超スピードだとか

そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ

もっと恐ろしいものの片鱗を 味わったぜ…

まぁ、詰まる所は、ベッドにスプリングとかそう言う便利な物は無く、熊とかそう言う猛獣の毛皮が敷き詰められていた。

「お兄ちゃん大丈夫?」

脇でマコが心配そうに顔をのぞかせている。

「だ、大丈夫だ。
プールに腹からダイブしたぐらいに大丈夫だ」
「うぁ‥‥‥」

マコが同乗する様に声を上げた。

「ユキア殿!!
マコ殿はご無事か!!」

そこにオッサンの怒鳴り声が聞こえてきた。
何だ、騒々しい。

「ユキア殿!
マコ殿!!」

そして、俺達の居る部屋にバガンと扉を開けて入って来た。
右手には剣を持ち、脇には槍を持った兵士が2人居る。
何ぞ、物々しい雰囲気ねぇ‥‥‥

「何だよオッサン。
お前不法侵入だぞ、コラ」
「何が不法侵入ですか!!
御二方の奴隷たちが反乱を起こして逃亡を図ったので心配に成って身に来たのですぞ!!」
「はぁ?
何言ってんだテメー?
奴隷とか全員解放してやったわ」

な~とマコに言うと、マコも頷いた。

「奴隷を解放!?
馬鹿な!!
奴等は一人頭100ゴールド!!
奴等にそんな大金は払えない筈ですぞ!!」
「いや、金とか貰ってないし」
「な!?」

オッサンが驚いた顔で俺とマコを見た。

「ど、奴隷を無償で解放したのですか!?」

オッサンはマコを見る。

「は、はい‥‥‥」
「何故!?」
「か、可哀想だからです‥‥」

マコがちょっと怖いと言う顔で俺の後ろに隠れた。

「可哀想!?
奴等は奴隷ですぞ!!」

オッサンは尚もズイズイずっころばしごま塩ズイと近寄ってくるので、鬱陶しくなり蹴飛ばす。

「寄るな!
ムッサイわ、ボケ!!
俺達の居た国に奴隷制度はもう無いわ」

更新日:2011-07-14 19:48:31

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