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天童現る



・・・《四天王 ツバキ》・・・


最前線が騒がしくなってきましたネ。
まあ、まだボクの出番じゃないんだけど。


今のところは、全てボクたち“忍”の計画通り。


この前の侵入方法である天井の破壊。
これは、防ぎようのないことで、ボクたちも既に対策を整えていた。


そして、続いての襲撃はボクがいるここであるここ。
正面ゲートと呼ばれる、つまりは、アジトの玄関ってやつダネ。



「そろそろ来るヨ~」



今日も自慢のスーツが汚れず、最後まで髪型が整っていることを願おう。

ボクの声に各々が雄たけびを上げ、それぞれの武器を構える。
あんな恥ずかしい衣装なんて着ちゃって・・・コスプレですかネ。

ボクは絶対着たくないネ。


と、そんなこと思っている間に、来た来た。
誘き出されていることも知らない馬鹿どもが・・・



…ドカァアアァァアーーン!!!



直後、巨大な門が凄まじい轟音を立てて崩れ落ちる。



「皆殺しだぁああああ!!」

「ヒャッハッハッ!!!」

「麒麟様に続け~!!」



実に汚い入場だ。
エレガントじゃないものなんて、クズだ。



全員殺してしまおうか。



更新日:2011-07-01 22:28:18

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