「んー・・・、参ったわ・・・」
　あちこち探すが何もない。
　「少し頭を冷やせば何か思い付くかも」
　と言うことで・・・。
　「抱き枕代わりのこれは最高ね・・・」
　何故か異界で流行りまくっている抱き枕エアバッグを装備している車でそれを作動させた。これは空気のクッションに近いため風船を抱いていると言ってもいいだろう。
　「はぁ・・・、パチュリー様みたいに抱き枕を持って来ていたらもっとよかったのに・・・」
　ついでに枕と併用するとほぼ抱き枕に近くなる、顔を埋めて抱き締めると。
　「いったっ！」
　何故かいきなり空気が抜けてハンドルに頭をぶつけた。
　「あれ・・・、何か書いてある・・・」
　エアバッグの裏側に小さな文字が書かれていた。

　『全部作動させてみろ』

　と書かれていた。つまりは全部作動させれば何かが起こるに違いない、ただ車内が窮屈になるためそれなりに覚悟はいる。