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第3話 成瀬悟志の生い立ち その2
「さとくん!偉いね・ちゃんと食べれたのね!…」
おばちゃんは、どんどん笑顔が涙にまみれて、ぐしゃぐしゃになって、僕は何が何だか分からないけど、どうしてパパとママが帰らないのかが知りたかったけど、おばちゃんがかわいそうだから、聞けなかった。
「さとくん…ごめんね…」
僕は、ママが泣いて居る時、いつもパパがだきしめてあげて居たから、
僕も大好きなおばちゃんのお膝に座ってだきしめてあげた。「僕がいるから!大丈夫だよ!」パパのセリフを真似て言ってみた。
もしかしたら、あの楽しいおじちゃんに何かあったのかもしれない!
おじちゃんは、怒ると恐いけど、とても僕にはデキナイすごいことがデキル!
いつも酔っ払うと、僕が高熱を出して居る時も、鼻に豆を詰め込んで、
「さぁ・熱なんかこの豆と一緒に飛ばしちまえーい!」と自分の鼻にたくさん豆を詰め込んで、派手に何か歌いながら飛ばすんだ!
今思えば、シャンソンで、バカデカイ声で部屋をぐるぐる回って、
まるで悪霊退治のように飛ばしてた。それが大好きだった。
しばらく泣いてたおばちゃんは、
「もう大丈夫よ!さとくん!ありがとう。」と言いながら今にも顔がひどくなる。これは、大好きなおじちゃんが、テレビを観てすぐにボロボロ泣くおばちゃんに、
「泣くとひどい顔だなぁ」と豪快に笑うので、パパもママもみんなで僕も笑っていたのを思い出して、思わず笑ってしまった。
すると、おばちゃんは、「泣いたからお腹痛くなっちゃた!」と言ってなぜかお尻を押さえてヨタヨタと歩いて行く、姿が見えなくなるまで、
ヒザカックンしながら、「あっら~!年かしらねぇ!」それがおばちゃんの精一杯の僕への愛情で、演技だったことも知らず、ただただその後ろ姿に、僕は腹を抱えて心底転げ回って大笑いした。
そして、二度と心の底から笑うことは無くなった。
あんなことがあったから。
2006/10/18 (水)
おばちゃんは、どんどん笑顔が涙にまみれて、ぐしゃぐしゃになって、僕は何が何だか分からないけど、どうしてパパとママが帰らないのかが知りたかったけど、おばちゃんがかわいそうだから、聞けなかった。
「さとくん…ごめんね…」
僕は、ママが泣いて居る時、いつもパパがだきしめてあげて居たから、
僕も大好きなおばちゃんのお膝に座ってだきしめてあげた。「僕がいるから!大丈夫だよ!」パパのセリフを真似て言ってみた。
もしかしたら、あの楽しいおじちゃんに何かあったのかもしれない!
おじちゃんは、怒ると恐いけど、とても僕にはデキナイすごいことがデキル!
いつも酔っ払うと、僕が高熱を出して居る時も、鼻に豆を詰め込んで、
「さぁ・熱なんかこの豆と一緒に飛ばしちまえーい!」と自分の鼻にたくさん豆を詰め込んで、派手に何か歌いながら飛ばすんだ!
今思えば、シャンソンで、バカデカイ声で部屋をぐるぐる回って、
まるで悪霊退治のように飛ばしてた。それが大好きだった。
しばらく泣いてたおばちゃんは、
「もう大丈夫よ!さとくん!ありがとう。」と言いながら今にも顔がひどくなる。これは、大好きなおじちゃんが、テレビを観てすぐにボロボロ泣くおばちゃんに、
「泣くとひどい顔だなぁ」と豪快に笑うので、パパもママもみんなで僕も笑っていたのを思い出して、思わず笑ってしまった。
すると、おばちゃんは、「泣いたからお腹痛くなっちゃた!」と言ってなぜかお尻を押さえてヨタヨタと歩いて行く、姿が見えなくなるまで、
ヒザカックンしながら、「あっら~!年かしらねぇ!」それがおばちゃんの精一杯の僕への愛情で、演技だったことも知らず、ただただその後ろ姿に、僕は腹を抱えて心底転げ回って大笑いした。
そして、二度と心の底から笑うことは無くなった。
あんなことがあったから。
2006/10/18 (水)
更新日:2009-01-06 19:04:05