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第1話 成瀬悟志の生い立ち その1
僕の両親は、二人とも同じ園長の施設で幼い頃から育ち、同い年で日頃から互いを励まし合い卒園後、働きながら愛を育み二十歳で結婚し、27才にしてようやく妊娠。翌年春、待望の男の赤ちゃんが生まれました。それが僕です。
母は捨て子で身寄りがなく、父方には伯母が一人で暮らして居ました。いずれ一緒に住もうとしていましたが、僕が4才の夏に優しい大好きな伯母が突然買い物途中、いつもの大好きな商店街で、あっけなく持病の心臓発作でニトロを口にすることが出来ずに、亡くなってしまいました。
でも、幸いなことにたくさんの知り合いに看取られ、自宅でひっそりと孤独死することなく、「ありがとう。」を最後に息を引き取りました。
父と母は、僕が夏風邪で高熱を出して居るので、亡くなったことを知らせず、近所の大好きなおばちゃんに僕は預けられ、お留守番をすることになりました。
いくら大好きなおばちゃんでも、両親の様子にただならぬものを感じながらも、「オバチャンもお熱あったらかわいそうだね!また病院?苦しいの?大丈夫かな?僕早く元気になるからオバチャンも元気になってね!」と言った記憶が今だに残る。
そして、通夜・告別式・初七日の法要を済ませ、毎晩電話でオバチャンの様子を聞き、二人で戦って居ると信じて淋しさに堪えて居ました。
両親は、伯母の身の回りの片付けを済ませ、後はお友達に家の管理をお願いして帰路に着きました。
『明日の朝には、「おはよう!」出来るように帰るからね!』と、可愛いわが子に会いたい一心で。途中休憩を取りながら高速を走っていると、前のトラックがフラついているので、追越し斜線に出ると、そのトラックが右側に大きく寄り横転、慌ててブレーキを踏んだら後続のトラックに飛ばされ、前のトラックがすでに道をさえぎり、そこへ横向きに挟まれ、ドアが開かない!なんとか妻を逃がそうと力一杯窓を蹴破るも、時すでに遅く、車は炎上し車内に閉じ込められたまま、父は母に覆いかぶさるように二人とも焼け死んでしまいました。
前方の運転手も後続の運転手もかなりのアルコールを飲んでおり、若い夫婦は飲酒運転による犠牲者となってしまいました。。
朝起きたら「おはよう!」するはずが、朝からおばちゃんが電話で何やら大変な話をしている。
熱も下がり朝ご飯もしっかり食べた。。お利口にしていればパパとママに会えるから!
2006/10/16 (月)
母は捨て子で身寄りがなく、父方には伯母が一人で暮らして居ました。いずれ一緒に住もうとしていましたが、僕が4才の夏に優しい大好きな伯母が突然買い物途中、いつもの大好きな商店街で、あっけなく持病の心臓発作でニトロを口にすることが出来ずに、亡くなってしまいました。
でも、幸いなことにたくさんの知り合いに看取られ、自宅でひっそりと孤独死することなく、「ありがとう。」を最後に息を引き取りました。
父と母は、僕が夏風邪で高熱を出して居るので、亡くなったことを知らせず、近所の大好きなおばちゃんに僕は預けられ、お留守番をすることになりました。
いくら大好きなおばちゃんでも、両親の様子にただならぬものを感じながらも、「オバチャンもお熱あったらかわいそうだね!また病院?苦しいの?大丈夫かな?僕早く元気になるからオバチャンも元気になってね!」と言った記憶が今だに残る。
そして、通夜・告別式・初七日の法要を済ませ、毎晩電話でオバチャンの様子を聞き、二人で戦って居ると信じて淋しさに堪えて居ました。
両親は、伯母の身の回りの片付けを済ませ、後はお友達に家の管理をお願いして帰路に着きました。
『明日の朝には、「おはよう!」出来るように帰るからね!』と、可愛いわが子に会いたい一心で。途中休憩を取りながら高速を走っていると、前のトラックがフラついているので、追越し斜線に出ると、そのトラックが右側に大きく寄り横転、慌ててブレーキを踏んだら後続のトラックに飛ばされ、前のトラックがすでに道をさえぎり、そこへ横向きに挟まれ、ドアが開かない!なんとか妻を逃がそうと力一杯窓を蹴破るも、時すでに遅く、車は炎上し車内に閉じ込められたまま、父は母に覆いかぶさるように二人とも焼け死んでしまいました。
前方の運転手も後続の運転手もかなりのアルコールを飲んでおり、若い夫婦は飲酒運転による犠牲者となってしまいました。。
朝起きたら「おはよう!」するはずが、朝からおばちゃんが電話で何やら大変な話をしている。
熱も下がり朝ご飯もしっかり食べた。。お利口にしていればパパとママに会えるから!
2006/10/16 (月)
更新日:2009-01-03 22:21:42