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竜昇館での出会い

竜昇館についた。結構遅くに来たから対応してくれるかな?と思ってたけど、竜昇先生は快く引き受けてくれた。
「どうしました川那さん?」
「みんなが、先生に興味を持って……それでお話を聞きたくてやって来ました」
「来客が来そうな予感はしていましたが、あなた達でしたか。分かりました」
「村田正人です……凄い霊感っすね?」
「朱島優子です! 宜しくお願いしまーす☆」
「こちらこそ。村田君でしたか。君もかなりの霊感がありますね。直ぐに分かりましたが余り制御できてないみたいですね? 朱島さんは普通の占い好きな方のようですね」
「……分かるんすか? 俺、確かに霊感で苦労してますけど……」
「へぇ、村田君霊感で苦労してたんだー?」
「……少し占ってあげましょうか?」
「え? 竜昇先生いいんですか?」
「構いませんよ。これからの川那君に関する事でもありますしね。それに私とも関係が有りそうなので」
優しいなぁ、竜昇先生……でも、無料でいいのかな?
「私は基本的に、易八卦と呼ばれる東洋タロット、イーチンタロットとも呼ばれてますね。それに普通に西洋のタロット、後は水晶やその他ですか」
へぇ、色んな種類の占いやられてるんだなー……
「まずは、易で見てみましょうね」
そういって、サイコロを振る先生。サイコロ三つでやってるなぁ。あれが易なんだ。
「村田君の将来について占ってください……」
占いする前にサイコロを額に当てて、先生はそう言った。これは儀式なのかな?
占いの卦が出たみたいだ。
「君は、今決断すべき未来について悩んでいますね。陰陽、光と影、表と裏が交わっていない……上手く行っていませんね。こういう時は悩むより行動ですね。彼女等との行動が今後の君の未来に影響を与えます。まずはやってみろ!って事です。霊感に関しては自分でも相談に乗れますから何時でも来なさい。だが、占いはあくまでも助言です。それを忘れない様に?」
感心する村田君。何だが少しホッとしてる感じがした。悩んでたんだなぁ、きっと。
「今度は朱島さんですね」
「お願いします」
何時もは勢いがある優子が、丁寧な感じに。竜昇先生の雰囲気に飲まれたかな?
「ふーむ。あなたに関してそれほど問題はないですね。むしろこれから悩みが出てくるかもしれませんね」
「と、言いますと?」
「恋愛関係の卦が出ました。恋人が現れる可能性があります。タイミングに気を付けてくださいね」
やっぱり先生って、決めつけないんだね。占い師は助言者かー……納得。
「うは! 恋愛するのか私www……どんな相手なんだろう?」
「そこはあってからのお話ですね」
「なるほどー。楽しみにしてます♪」
それから一時間ほど歓談してから竜昇館を出た。
村田君はかなり霊感に対するアドヴァイスを頂いていた。
優子は恋愛相手が誰なのか気になって仕方が無いみたいだった。そればっか言ってた。
私に関しては基礎的な事を良く学び、場数を踏み慣れる事。そしてコツをつかむ事などいろいろアドヴァイスして頂いた。
一時間ちょっとだけど、かなり密度の濃い時間だったし貴重な時間だったと思う。竜昇先生ありがとう!
「それじゃ、明日から占い研究会(仮)の申請と顧問の先生探しかー」
「そうなるね、優子」
「俺も手伝うよ。今回俺は救われた気がしたからな」
やっぱりかなり村田君、悩みが解消できたんだな。良かった^^
さあ、明日から本格的な活動だ、頑張ろうっと。

更新日:2011-05-12 16:14:03

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もしウラ(もしも私が占い師になったら)