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学園祭近し!

先生はまず、直観力と解析力について説明してくれた。
「出た卦のデータをそのまま伝えるのではなく、トータルで判断し卦の奥の奥を読み取るのが大事です。何故のその卦が出たかを判断し、カードや卦のデータだけでなく総合的な読み取り方が大切になってきます。ここで直観力が必要になってきます。流れと言うのが見えてくるようになってきます。それが占いにおいて竜昇流の最大のコツでもあります」
かなり重要な事だけど、まだ私達には理解できない事だった……
「これは応用編になってくる話でもありますね。まずは話術から鍛えなさい。相手を傷つけないで気持ちよく帰って貰えるようにするのが、トークとしては大事な事。そこから始めてみてください」
うーん、これも大変だなー。私達に出来るかな?
「他の占いなども教えて行きますし、霊能に関してもアドヴァイスしていきますから」
やっぱり関係あるんだね。覚えることいっぱいだー。
村田君がうんうんと頷いていた。彼には霊感のコントロール必須なわけだし、これもまた勉強になるんだろうな。優子は難しすぎて頭を抱えていたけど。大丈夫かな?
「定期的に教えて行きますから安心してください」
「では、先生今日はこの位でいいのでは?」
渚さんが助け舟を出してくれた。流石に難しくて理解するのに時間がかかるよね。
「では、今日はこの位にしておきましょう。それと……民明が動き出したようです。気配を感じました。『光の子』には気を付けて……」
「「「光の子?」」」
「御影民明が起こした宗教サークルです。高校生などが主体となっており、かなりひどい勧誘もあるとお話を聞いていますから、皆さん気を付けてね?」
渚さんから説明を受けて、これは少し警戒しなくちゃいけないなって思った……
・・・・・・鍋島さんやオカ研の人達大丈夫なのかな?
私が心配してもどうにでもなる事じゃないから、歯痒い感じもした。
「……気を付けますね」
「民明の野郎……」
「うわー、変なのに目を付けれらたなぁ」
其々複雑な思いを抱きながら、竜昇館を後にした……

学園祭が近づいて来ていた。
あれから何人もお客さん来てくれて、占いも少し慣れてきていた。
話術も鍛えていたし、直観力も鍛えていた。上手く行ってると思うけど……
三人でも話し合って、ウラ研で占いの館をする事になった。
オカ研は今年もミステリーの館らしかった……
部室の飾りつけや、たまに美咲さん(楓さんね)が見に来てくれていた。
順調に進んでいるが、何か足りないなぁ。そう考えていたら優子が。
「何かオリジナルの占いでも出そうか?」
と言い出した。直観力と解析力を試したいんだね。
タロットを無造作に並べてそれでカードをめくり、判断すると言うアイデアだった。
「それなら出来そうだな。やってみるか? どうだ川那」
「他にもできるかな?」
「うーん、ちょっと浮かばないな」
「これ位だね」
と言う訳で方針は固まった。後は準備に向かって用意するのと練習あるのみだ!

更新日:2011-05-20 13:11:03

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もしウラ(もしも私が占い師になったら)