少女時代の日記

あどけなかりし日々の、遠い記憶…それは、イタリアのヴァイオリンコンクールの思い出だった。日記のページを、しだいに夢中でめくるにつれ、魔女の頬には、かつての少女と同じような、紅のいきいきとした光がさしていた…