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小説

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白い森の彼方で

死後の世界。少女の宿命を通して、生命の無限循環から四つの次元を垣間見る。

「この世からあの世へ」
 夢にうなされて目覚めた愛子を、焚き火の向こうから黒い甲冑を纏った男が見詰めていた。男に導かれて荒涼とした死と生の狭間を歩き続け、白く枯れた森の中で眠りについた。夜毎の夢が、彼女から前世の記憶としがらみを喪失させ、最後の夢で自分の死を悟り、愛子は来世に生まれる生命となった。
「黒い妖獣」
 月のない夜、国境に近い大森林地帯に黒色の巨大な妖獣たちが出現し、五つの村が襲われ、ほとんどの幼児が殺害された。三日後には、海辺の町オナハが襲われた。
「愛子の再生、オウリの復活」
 襲い来る妖獣たちと大火から逃げ惑う群集にオウリの家族は呑み込まれ、父を見失い、辛うじて母のエキと逃げ出したが、獣たちに追い詰められて二人とも殺されてしまう。オウリの屍に愛子の生命塊が宿り、人智を超えた生命力を持って新生し、妖獣たちを一瞬で消滅させた。
「神々の原罪」
 生命力を管理する者たちを人々は神と崇めた。彼らは遠い昔、生命塊の世界に肉体を創り、その生命を狩る喜びに浸って来た。彼らの原罪は生命が培う生命力を悪化させ、その為に潰滅の危機に瀕した超越者は、神々を浄化する者を向かわせた。
「神が怖れるもの」
 ズカネ神は浄化する者の誕生を怖れ、オラニルに顕現し、その者を滅ぼすように命じ、現王から王権を簒奪するように啓示した。
「奇跡を行う美少女オウリ」
 被災者を癒やすオウリは、更なる犠牲者を懸念して、姿と居場所を明らかにした。合流した観察師長のイクーユとロウはネイサの生命力の強化を図り、襲来して来た妖獣たちを壊滅した。その戦闘の最中、イクーユは念糸を辿り妖獣の元根を突き止めた。
「転覆」
 王権簒奪を成したオラニルは国軍を動かし、オウリを攻撃しようとしたが、オウリと彼女の仲間たちに王宮へ乗り込まれ、彼らの圧倒的な生命力の前に屈した。
「神と戦うオウリ」
 オウリは生命塊となり、アムカを入口にしてズカネ神の次元に渉った。壮絶な戦いの果てにズカネ神は屈服し、オウリはズカネ神を厳しく糾弾し、原罪を明らかにし、欲望を浄化した。だが、・・・。

登場人物たち、王国の体制、王位継承順位などを掲載したブログ。
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