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小説

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まろうど

幼少時代、母の在所の大きな工場に、使われない階段と扉があった。
少年時代、山中に放置された旧陸軍の火薬庫跡に忍び込んだとき、もちろん空だった内部の床に、施錠された扉があった。
学生時代、県堺の山中の防空壕跡に、怖くて入れない側道があった。
どれも今は取り壊されて、地上から消滅している。あの扉の先に果たして何があったのか。
夢でしか行けない彼の地へ、もう一度だけいってみたい。

女友達からの依頼は別荘地の売却だった。訪れた僻村で聞いたのは頻発する行方不明事件と、凶悪な小人の伝承と。山中で道に迷った「僕」が見つけたものは。

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