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異世界旅行:ベジタマン

 帰宅してから着替え、すべてのグラスカードを見た。

そのとき、気付いた。体が少しずつ消えていることに。

体だけではない、コピーエレメントにカードデッキ、すべてのグラスカードも消えているのだ。

2分もたたない内に、体が消えてしまった。




どこかわからない虹色の空間の中二浮いている。

次の瞬間、周囲が白く光った。

「ここは一体どこだ。」

違う世界に僕は移動してしまったのだった。しばらく歩くと、空から約四十代半ばの男が飛んできた。

確かあれは幼いころにテレビアニメで出てきたキャラクターだった。

「ヘーンチンッ。」

「わーなんか懐かしい。もしかしてベジタマンかな。」

「問答無用ー。とおーっ。」

確かこのヒーローは耳が遠くて、野菜を食べることが趣味。

変身というより電話ボックスの中で着替えていたような。

[相手してやるか、変心。」

「『へんしん』と言ったのに、体変わってないっ。どこの戦士だ。」

「もちろん俺は地球から来た。しかしこのベルトは別の世界から。」

「じゃあアニメ世界外生命体か。そうか。」

「宇宙外生命体の間違いだろ。」

「ならまずビタミンキックから。とおー。」

「こっちらかはハートブレイカーで。食らえ。」

パワーが強すぎてお互いに吹っ飛んだ。

「効かないのか。なら大根用のこのチュオードで、くぞベジカットー。」

「『チュオード』ってソードの事だろ。それにそれソードじゃなくて包丁。

ならこっちは……アイス、力を借りるぞ。変心」

もうエレメントライダー達は僕と話せない。

「冷淡な俺に感謝しろ。」

懐かしかった。スピードイリュージョンと「ディメンションブルー(青い次元)」

を挿入し、近くの鉄パイプをアイスブレードへ変化させた。アイスブレードは全長一メートル、

重さは変化させた物しだい

「とおーうっ。」

「凍れ。」

アイスブレードの攻撃で包丁がそれ高く舞い上がった。

そこに見たことの無い白い怪人が出現。

ベジタマンが叫ぶ。

「お、お前は筋肉の女王とよばれている、マッスルクイーンっ。

なぜだ、二日前に冷蔵庫に封印したはずではっ。」

「私を覚えていてくれたのか、ベジタマン。

再び言わせてもらおう、わが名はマッスルクイーン。すべては肉から始まるのだ。」

背中についている羽でホバリングをしている。

アイスの変心が解除された。

「一回いえばわかる、二度も言わなくて良い。」

僕はマッスルクイーンに言った。

すると怒り出した。

更新日:2010-11-26 21:16:18

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