• 作品を探す:

小説

携帯でもPCでも書ける!

  • 20 / 244 ページ

真 公開処刑 「裏切り」 8

『哀川、今日帰るんか?』







『ええ、そうそうゆっくりもしてられませんからね』





『どーせ、女の所やろ?』








辻谷が言った








『違いますよ、社長、集金ですわ』





『そうかそうか、ほんだら直ぐ戻った方がええわな、おい、哀川を駅まで送ってやれ』





『すんません、集金したらすぐ送りますよって』







『そやな、集金したらすぐ電話をよこせ』





『はい・・・』






『辻谷、ワシが送ってくわ、帰り道やしな』






『そうかそうか、ほんだら頼むな』







有本と外へ出た






有本の運転手が真っ白なベンツで待機していた





『お疲れ様です』






運転席の男が後部ドアを開けた






「バタン、バタン」



















『社長・・・完全にワシは疑われるみたいでが・・ほんま唄ってませんで』






『わかっとるがな・・・ホレ』






有本はずっしりとした紙袋を渡してきた







『なんですの?』







『見たら分かるがな』







封筒を覗くと札束が入っていた








『この銭は何に使えばよろしいのでっか?』






『治療費や・・・相当・・やられたやろ・・・クックック』







『ほんま・・殺されるかと思いましたわ』











『貸しな・・』









『えっ?』









『ワシ等の世界は誰も信じてはいけない・・・、でもな・・自分が、「コイツ」と思った人間は信じてやってもええか・・とワシは思うねん』






『・・・そうですね・・・』





『ワシの事も信じたらあかんで・・・』






『何でですの?』







『その油断が・・隙となる場合もある、ワシも窮地に追い込まれたらお前を裏切らんとは言えん』



更新日:2010-11-15 11:49:09