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真 公開処刑 「裏切り」 6

タクシーが走る数分間、京介は一切話しかける事は無かった



辻谷は、一字一句の対話、などを詳しく聞いてくる慎重ぶりである・・


仕事の現場で、ジュースなど奢られた、何処の銘柄で何を飲んだか?


また、その相手は何を飲んでいたのか?


そこまで聞いてくる慎重ぶり、下手に言葉は交わさない方が良い・・


この銀座の公衆便所は低の悪い美人局みたいなものだ・・・



そう考えていた





「ブーン・・・・キキッ」




『お客さん、着きましたよ』




『おおきに、おっちゃん、この子送ったってや』



そう言い一万円を差し出した



一万円を差し出す行為も大事であった、金に躊躇しない所を女に見せないといけないと言う事からだった



絶対に何らかのレポートが辻谷に入る


恐らく、どこに宿泊そているかも知るために送られた工作員だと考えていた・・


宿泊先が分かれば、この便所も帰る意味がある、


ならば、このまま帰ってもらおう、と言う事だった


すると、女はその一万を取り上げ、自分が5000円をタクシーの運転手に渡し車を降りてきた




「面倒な女やな・・・どこまで指示が出とんねん・・・」





『何?君もここに用事があんのか?』



『・・・』




ロビーの中央まで行くと女は付いてきた





『何やねん?』




『部屋まで送ります』




『いらん』





「カツカツカツ・・・」




「スタスタスタ・・」




「ピタ・・」





『何?・・・社長の指示かいな?』





『いえ・・』





『ほんだら、何のためにや?』





『そう言う事、聞かないでください・・』




『あっそう』





京介はくるりと回り、正面玄関へと向かった





『どこに行くんですか?』





『飲みなおしや、お前も来い』





『あっ!はい』





出口に止まるタクシーに乗った





『おっちゃん、麻布十番』





『はい、畏まりました』






銀座の女は身構えていたのが解れたのか話しかけてきた





『ねぇ』





『何?』





『そのまま行くの?』





京介は上半身裸にジャケットだった・・


更新日:2010-11-10 13:02:43