• 38 / 334 ページ

プロローグ~動きだした時間~

どうして私は変われたのだろう?

どうして私は明るくなったのだろう?

今までそんな事がなかったのに、ある突然の出会いから私は生まれ変わった。

前までは夢ばかり見ていて、現実から遠ざかっていた私は、

いずれか、この自分のいる世界を嫌いになった。

それは、私はまだ飛び立っていない小さな小鳥だったかもしれない。

そう・・・私はあの『突然の出会い』から、

自分の中にある止まり続けていた時計の針が、

その『突然の出会い』の影響で少しずつ少しずつ動き始めた。

でも、その『突然の出会い』はあまりにも突然だったため、

最初は戸惑ったけど、たくさんの人と出会い、私は少しずつ少しずつ生まれ変わった。

まるで、今の自分から本当の自分に戻り始めているように・・・。

そして・・・私は完全に生まれ変わり、元の世界に飛び立つ時、

私はある人と約束をした。

それは・・・今まで私が交わした約束よりも一番大切な約束だった。

-「また会おうね・・・夢ちゃん・・・」-

その約束をした時の絡ませたあの小指が今でも優しい温もりが残っていた。

しかし、時が経つにつれてその温もりは消えていった。

私はその小指を冷めないように、いつもいつもその小指を守り続けていたけれど、

もう・・・限界だった。いずれか、あの約束を絡ました小指はもう温もりを消していた。

私は、もうあの人と約束を果たすことが出来ないかもしれない・・・。

そう思い、心の奥底に立たされたその時、ある人達が私の目の前に現れた。

そして・・・『運命の日』になりかけた時、










-私が約束したあの人との『再開ノ日』が迎え始めた-

更新日:2011-04-10 22:37:46

  • Twitter
  • LINE
  • Facebook

光の姫と魔法の一カ月Ⅱ-再開ノ日-