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頂戴する刺激

 私が「FC2小説」と出会ってから今日まで、皆様の作品を拝読していく中で、たくさんの刺激を頂戴しております!
 今までの私が書いてきたものというのは、課題としてこなしてきた作文や感想文、論文等々を除けば、未完のものも含めると実に九割が自分の理想と妄想によって繰り広げられる(笑)恋愛モノでした。それ以外は詩が少々と、童話が一握り、辛うじて人文系と分類しても許されるかもしれないようなものが数作……です。
 それ故、今まで自分が手に取る物語も圧倒的に恋愛モノが多かったのですが、このサイトに於ける豊富なジャンル分けのお蔭で、それ以外のジャンルのものも読むようになりました! むしろこのところは恋愛以外のジャンルの方が多いかもしれません (^^ゞ

 このサイトで公開されている作品は本当に素晴らしい作品が多いですね★
 見事な作品に出会ったときは、その作者様に敬意を表すると共に、出会えた喜びや作品から受けた感動、そして僅かながら嫉妬心にも似たある複雑な感情が胸中を支配します。
 この、最後の感情、私としてはこれってとても大切なところだと思っています。

 “書く”というそのこと自体が楽しかった私(いや、今も楽しいですよ、勿論!)。これまで他人に見せることがなかったのだから、当然好きなものを好きなように書いているだけの自作は自己満足そのものでした。そう、満足していたのです!
 しかし、このサイトに公開するようになって、数多の秀作に巡り会い、今までわかってはいたけれども目を背け放置していた事柄を直視しないわけにはいかなくなった。それは言うまでもなく、自分の綴る文章の拙さや描写の陳腐さ、語彙の少なさ、表現の単調さ、知識の不足さ……などなど、枚挙に暇がないほどの己の未熟さでした。
 紙媒体で市場に出回っている所謂“プロ”の方の作品とは、自作は比べる対象ではないと思っていました。だから、たとえ手にした本を通してそれらを痛感したとしても、所詮それは別次元のこと。比べること自体が愚かしいのだ、そう考えて、スルーしてきた。しかしながら、ここでプロではなくても私と同じように“書く”ことが好きで、特にその先を見据えている方々の作品を読んだとき、それは逃れようのない現実となったのです。

 文章が上手くなりたい。ひとの心に届くような作品を生み出したい。

 今、その想いは、このサイトへログインするたびに日々強まっています。

 目標に近付くために私ができること、すべきこと、それはハウツー本を読むことではなく、ひたすら「読む、読む、書く」、「読む、読む、書く」を繰り返していくことだと思います。「ヒッ、ヒッ、フー」といきみを逃すラマーズ呼吸法の如く、限りなくそれを繰り返すことでしか、その後に貴いいのちを生み落とすことはできないのではないかと……。
 あ、勿論産後このサイトなどで人様の目に触れていただくことは欠かせないです。「読む、読む、書く」の後に必ず「公開する」を経て、また「読む、読む、書く」の作業に立ち返らなければ結局また自己満足で終わってしまいますからね。


 そして、今まで自分が書いたことがなかったジャンルに於いてそう感じる作品に出会ったときは、なぜか私もそのジャンルにトライしてみたくなります。この対抗意識はなんなのでしょう(笑)。
 とは申しますものの、まぁ基盤となる知識が足りな過ぎるので歴史モノや戦記モノは論外として、怖がりなので(?)ホラーも無理だとして、ミステリーは読むのが好きなために意図せずともトリック等をパクリそうなので却下するとして……あ、BL/GLや官能も経験値が足りなくて厳しいですね。でも、ファンタジーやSF、冒険モノ……この辺りならば努力次第ではやってみる価値があるかもしれません。……というか、書いてみたいです。

 不思議。今までまるで興味がなかったジャンルのストーリーを既に脳内で練り始めている自分がいます(笑)。いつの日かそのジャンルにチェックを入れて公開できる日が来るかしら~?


 ……というわけで、素晴らしい作品を生み出されている皆様には感謝すると共に、多大な刺激ともっともっと頑張ろうという意欲をもらっています。そんな作者様方に、この場を借りて御礼申し上げます、いつもどうもありがとうございます m(_ _)m


   だから今日も筆を執る。

   未熟な自分を感じながら。
   弱い自分と闘いながら。
   臆病な自分を鼓舞しながら。

   羽ばたく自分を、夢見ながら――。

2010.07.15

更新日:2010-10-30 00:19:25

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