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閲覧制限記載について

 このサイトでは執筆作品を2つまでジャンル選択することができます。
 利用者の間で物議を醸している一つの事柄に、作中に性描写が用いられている作品について、「官能」扱いにするかしないかという問題があることを知りました。
 数多の作品の紹介文を拝見すると、「官能」=R-18であるのが基本ですが、「官能」以外のジャンルでも、紹介文に「R-18」等の閲覧制限をしている方を多く見受けます。

 国としても、このサイトとしても、ネット小説に於ける閲覧制限に関する具体的な定義は現時点(2010年7月)ではなされていません。つまり、作者の自己責任と良識による判断に委ねられている、ということですよね。
 では、具体的にどういったものに閲覧制限の記載をすべきなのでしょうか?

 「官能小説」とは、Wikiによると、「男女間もしくは同性間での交流と性交を主題とした小説」とあります。つまり、テーマとして性行為を扱っている作品……ということになるのでしょうか。
 一方、映画ではメジャーなPG-12、R-15、R-18といった閲覧制限(レイティングシステム)は、テーマに限らず、そこに描かれている描写として該当年齢未満の読者を得ることが妥当ではないと考えられているもの全てにつけられます。これは性以外にも暴力や残酷性、麻薬といった描写に関しても同じように記すものとされていますが、とりあえずこの場では性描写について考えたいと思います。

 たとえば、自分としては恋愛小説で、その作中に性描写が含まれるとしても、重きをおきたいテーマが性行為でないのなら官能小説にジャンル分けしなくてもよいという解釈でよいのでしょうか。その描写があくまで主題に沿って話が展開する中のごく一端、しかしながら省くことができない場面なのだとしたら、「※ 〔R-18〕 この作品には一部性描写が含まれます。」というような注意書きを添えることで問題はないのでしょうか?

 だとすると、PG-12やR-15との区別はどこで判断するのか。PG-12は保護者同伴なら閲覧OK……ということらしいですが、小学生が保護者同伴の上で見聞きして問題のないラインって、一体どの辺り? R-15はR-18よりも軽微であることは理解できても、具体的にどこで線引きをしたらよいのでしょう。率直に、未遂ならR-15で本番の描写が含まれるならR-18、とか、もう少し明確ならばわかりやすいのになぁ……なんて思ったりもする。……無知でごめんなさい**

 ……とダラダラと考えがよく纏まらないままに綴りましたが、一応ここまで書いた私なりの結論を導き出したいと思います。

 官能小説 ― テーマとして性行為を扱うもの。
 PG-12  ― 線引きが難しいので使わない。
 R-15   ― 性行為以外のテーマだが性描写の一端が含まれる。本番ナシ。
 R-18   ― 性行為以外のテーマだが性描写が含まれる。本番アリ。

 ……ってことで如何でしょう? 私が今後もし性描写を含む作品を執筆するとしたら、この線引きで問題ないかしら? 世の大半の見識と大幅なズレがありますかね??

 皆様は一体どのようなラインで考えていらっしゃるのでしょうか?
 賛否両論あると思います、もしこの雑文をお読みくださっている心お優しいお方がいらっしゃったら、よろしければご意見をお聞かせいただけると幸いです。

2010.07.02

更新日:2010-10-30 00:17:14

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