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たしかに、気にすることでは無かったようだ。
能天気な性格というか、とてもこんな組織を治めているとは、思えない。

しかし、思ったよりも若い。
長というのだから、おじいさんみたいのをイメージしていたが、はっきり言うとクドウさんたちよりも若いのではないだろうか。

第1印象では20代くらいだ。そして、これがとてつもなく気になった。
そのため、恐る恐る理由を尋ねてみた。

「あの…、失礼ですが、おいくつですか?」

「ん、俺か?、俺は今年で240歳だっけな・・・」

「2っ、240!?」

俺は耳を疑った。一桁、間違えてる・・・

「信じられないのも無理ないか・・・だが、俺は生まれてから嘘をついたことがない。信じれくれ。」

長老は物乞いをするような瞳で俺を見つめながら、そう言った。

「で、でも…、さすがに、240っていうのは…」

240歳、あり得ない…、人間いくら長生きしても、120歳だといわれている。
しかし、彼はその倍。さらに言えば、この若さを保ってだ。

普通に考えれば、信じるほうが無理だと思う。
が、彼が嘘を言っているようには見えない。
不老不死…、どこかの漫画のような設定だ。

「クドウ、お前からも言ってやれ! 俺は嘘なんかついてないって。」

「いいえ。正確には、今年で241歳です。」

しかし、クドウさんがこんな嘘をつくととも思えない。

「やっぱり、クドウさんまで言うんなら、ほんとなんですか?」

「あぁ、長老の能力の1つだ。」

更新日:2010-10-30 16:59:35

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