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小説

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My house 「扉を探して」

挿絵 620*480

 空は青く澄み渡り、ラビフィーの出発を祝福しています。 大きな赤い
リュックを背負ったこうさぎに道端の木や草や虫たちが 次々と楽しげに
声を掛けてくれるのですが、ラビフィーはその声にまったく気付かずに
何も目に入る様子も無く、とても緊張した面持ちでひたすら前だけを
見つめ黙々と歩き続けているのでした。
そんな姿に誰もが声を掛けそびれ、おひさまはラビフィーのてっぺんを
とうに通り越し、しだいにあたりをオレンジ色に染めはじめたのです。
 爽やかな風がラビフィーの頬を、さっとなでました。 それと同時に
アタマの上から低いけれども穏やかな声がラビフィーのミミをとらえた
のです。
声の主を探そうと、ラビフィーはリュックの重みでひっくり返りそうになる
のをこらえながら、ゆっくりと首を上げました。

更新日:2010-10-26 15:33:32