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小説

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My house 「ありがと」

 オトナへの扉は、rabbit field で自分の存在を確かなものとした時に
開かれるのだと、小さい頃から言い聞かされてきましたが、その意味が
ようやくラビフィーにも少し理解できたような気がしました。
ラビフィーは、あれからずっと歩く時も休む時も、自分がここに必要なうさぎ
である為には何が大事なのかを考え続けています。これから生きる拠点
へと導いてくれる鍵は、それには何も応えてはくれません。自分の力で
答えを出すことが求められているのだと、こうさぎはおぼろげながら鍵の
期待を感じているのでした。
考え事をしながら歩いていたせいでしょうか、足元に何かがぶつかりました。
突然のことにラビフィーはわけも分からずよろけ、何につまずいたのかと
地面を見るとそこには小さなこうさぎが転んでいるではありませんか。
「大丈夫、ケガはないかい?」
ラビフィーは驚きながら手を差のべ、立ち上がらせようとしたのですがその
うさぎは地面に伏せたまま、空を見上げながら言いました。
「ちょうちょ・・・は?」




更新日:2010-10-26 20:33:22