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六法全書の弟へ
実家に帰ることを決意した六花だったが、それを実行に移せた頃には、すっかり木々が色づき、落葉していた。
つまり、秋である。
六花は決意するところまでは良かったが、「あ、でも、来週は卒論の中間発表が……」とか「先生とミーティングしなきゃ……」とか、いろいろな理由をつけて逃げ始めた。最初は本当に予定が合わなかったのだろうと思っていた俺も、三回目ぐらいでやっと気付いた。
「それで、本当にいいのか? 冬になったらもっと忙しくなるぞ」
そう言ってみると不機嫌そうに俺を睨みつけて、それからしおらしく眉を下げた。
「一緒に、来て?」
永久保存した。
実家に帰ることを決意した六花だったが、それを実行に移せた頃には、すっかり木々が色づき、落葉していた。
つまり、秋である。
六花は決意するところまでは良かったが、「あ、でも、来週は卒論の中間発表が……」とか「先生とミーティングしなきゃ……」とか、いろいろな理由をつけて逃げ始めた。最初は本当に予定が合わなかったのだろうと思っていた俺も、三回目ぐらいでやっと気付いた。
「それで、本当にいいのか? 冬になったらもっと忙しくなるぞ」
そう言ってみると不機嫌そうに俺を睨みつけて、それからしおらしく眉を下げた。
「一緒に、来て?」
永久保存した。
更新日:2009-09-28 00:36:29