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小説

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仲間との出会い

次の日の夕方、二人はソムサックに連れられてアランの町では高級と言われるレストランに着いた。
広い敷地には多くの樹木が植えられていて、林を思わせる庭園が造られている。
その庭の所々に、タイ風の東屋がある。バナナの葉で葺かれた屋根と、竹を束ねた柱、その下に置かれているテーブルも椅子も竹で作られている。
三人がウエイトレスに案内されて庭の奥へと進んで行くと、他のものよりも大きな東屋の下に三人の男性と、すでに顔見知りの二人の女性がが座っていた。
二人の歓迎会に出席する人々は、全員すでに集まっていた。蓮根と幸子は長いテーブルの中央の席を指定されて座った。二人が座るとソムサックが二人の紹介を始めた。

「これがハスネさん。そしてこれが、モキさん」

「モキじゃありません。モギです。みなさんよろしくお願いします」

「タイ人には濁音は難しいんだよ。だからここでは、タイ人がわかりやすいようなニックネームをみんなつけてるんだ。俺は金川、タイ人にはキムと呼ばせてる。よろしく」背が高く大柄の男性が言った。

「そうですか。私、ずっと友達にはサッチャンて言われてました」

「うん、サッチャンか。わかりやすくていいね。蓮根君、君はどうだった」と金川。

「僕ですか。ニックネームなんて無かったです。急に言われてもちょっと困ります」

「蓮根さんの名前は雅一だから、マーチャンなんてどうですか」

「ありふれて好きじゃないですね。それに上田さんも正雄だから、マサさんになるし。だから僕のニックネームにマサはやめましょう」 と蓮根が真面目な顔つきで言う。

「そうか。それじゃ俺が名付けてあげよう。うーと・・・コボチャンなんていいだろ」

「えー、どういう意味ですか」 幸子が驚いている。

更新日:2011-08-17 14:16:52