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小説

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1800枚のラブレター

挿絵 500*375

                                秋乃 桜子



第一章 「 出会いと別れ」

「駄目だよ!生きて!」
また、ブログが更新された。
空が遠くの世界に旅だってから、もう二週間になる。

私の愛した空、
初めて彼女を見た時、良く動く娘だと、思った。
好感をもつ、と言うより、彼女の動きを見ていると、飽きなかった。
身振り手振りで話す、空の顔、決して美人ではなかったが、
何故か仕事中、彼女の姿を追うようになっていた。
仕事は、暇なときは、本当にすることがなく、ただ、部下の仕事ぶりを眺めるだけの毎日だった。
空は、中途採用で入社してきた。
娘といっても、すでに人妻で、童顔なのか、35才にして20代の独身にしか見えなかった。
私と言えば、若い頃は順調に仕事をこなし、あと、数年で退職して、次の人生を家族と共にと そんな矢先の空との出会い。

「変わった名前だね?」
「変ですか~ぁ」
「いや、そんな事はないけれど、 履歴書を見たとき男かと思ったよ」
「母がつけてくれたんです。」
「お父さんじゃないの? 」
「父はいません・・・」

それが、初めて空とした会話だ。
それ以外は、部下が空の仕事の指示をしていたので、ほとんど口を利くことがなかった。 ある日、なかなか飲み会に出たがらなかった空が課の飲み会に参加した。
いつものように元気に話し動く空は、人間と言うより可愛いペットのように見えた。


空が死んでしまってから十五日目
空のブログが更新された。

更新日:2009-06-28 08:00:28