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ようこそ、伯爵令嬢シナモンの世界へ

挿絵 183*244

 私が描いている自作小説、 『伯爵令嬢シナモン』は、ネット上では、「ブログ人」→「FC2」→「ニコッとタウン」へと発表の場を広げ、オプション・シーンを加えたニコッと版も第2部までおわりました。いよいよ第3部にはいります。そこで、第3部から読まれる方もいらっしゃるでしょうからここで整理の必要があり、以下に、第1部と第2部のあらすじ、世界観、登場人物を、まとめてみましょう。作品ジャンルはミステリーです。
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あらすじと世界観
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第1部 「飛行船の殺人」
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 第1次世界大戦が終結してから、しばらく経った1920年代末の物語です。ドイツ第二帝国が建造したツッペリン型爆撃用飛行船L77が、ドイツの敗戦によってイギリスに戦利品として渡り、それが、上海在住のユダヤ大富豪の手に渡り、アールヌーボー様式を採用した豪華飛行船シルフィーとして大改装が行われます。飛行船ルートは上海-東京間。
 聡明で優美なレディー・シナモンは、父君であるリザード伯爵から、十八歳の誕生日の記念にと、飛行船搭乗券を贈られます。
 そんな楽しい飛行船旅行のなかで、とある人物が殺害されました。船長は、シナモンが過去にいくつかの事件を解決したことを知っており、フライト中における捜査の全権を彼女に委ねます。
 意外な事件の真相の裏側には、大いなる歴史のうねりが隠されていました。
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第2部 「コンウォールの才媛」
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 第1部 「飛行船の殺人」に遡る5年前、13歳のレディー・シナモンをして「コンウォールの才媛」異名をなさしめ、考古学界と探偵デビューを同時に飾った、奇跡の物語です。
 ロンドンの修道院で学んでいたシナモンが故郷コンウォールに帰省し、夏休みの自由課題レポートで、発掘調査を行っていたところ、協力スタッフの一員である少年が、測量用の機材望遠鏡で偶然に殺人の瞬間を目撃してしまいます。被害者は、なんとシナモンの親族でした。被害者は大資産家であり、その人物の遺言により、シナモンが相続人に指名されたことで、暗殺者から生命を狙われることに----そして起きる第二の殺人……。
 そんななか、シナモンは、連続殺人に怯える住民を励ますため、自らの危険をかえりみず、中世騎士物語「トリスタンとイゾルテ」の舞台に立ち、主役の騎士トリスタンを演じます。サスペンス調のスリリングな展開と、重厚な舞台劇が同時進行します。
 事件の裏側にあるもう一つの物語、(実在の人物である)アラビアのロレンスと、ヨーロッパ一危険な男スコルツェニーの対決、もお見逃しなく。

更新日:2010-07-16 20:00:46

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