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小説

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雑誌『東京倶楽部』の非重要なお知らせ1

挿絵 365*273

豪華飛行船ミステリー。アールヌーボー様式で内装されたツェッペリン型巨大飛行客船シルフィー。そこで起きた殺人事件の捜査は18歳の女性考古学者レディー・シナモンに託された。
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 ここは東京に本社がある雑誌『東京倶楽部』の編集室です。編集長の机の手前には記者やカメラマンの机が並べてあり、並んで座っているのが、記者の佐藤氏とカメラマンの中居氏でありました。ちょうど昼休みで、二人はコンビニで買ってきたカップラーメンをすすりながらノートパソコンのキーボードをたたいているところです。
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「おいっ、中居、何やってんだ?」
「『伯爵令嬢シナモン 飛行船の殺人』の宣伝文句(コピー)っすよ」
「なっ、なっ、中居ーっ!」
「おっ、お気に召しませんか?」
「いや、上等だ」
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 ----ならはじめからそういえば……。先輩は姫様が関わると人が変わるんだからまいっちゃうよ。
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「何かいったか?」
「いわないっすよ」 
 中居氏は、はっ、と気がついたように話題をかえました。
「ところで、読者の皆さん、俺たちのこと知っているんすかね、先輩?」
「そうだ、俺たちの自己紹介してなかったぞ」
 佐藤氏と中居氏は、起立すると、パソコン画面に向かって名刺を差し出しました。
「私どもは、雑誌『東京倶楽部』の佐藤と中居です。ブログに掲載されました『伯爵令嬢シナモン〈飛行船の殺人〉』の登場人物にもなっております。これから私どもは、当ブログの営業をさせていただきますのでよろしくお願いいたします」
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 ---- 一同礼。

更新日:2010-07-16 20:15:00