• 作品を探す:

小説

携帯でもPCでも書ける!

  • 1 / 5 ページ

大人の事情で短縮した日本昔話

むかしむかし、あるところに、
ステレオタイプのおじいさんと、
モノクロ基調のおばあさんがおりました。

おじいさんは家でテレビっ子。

おばあさんは山で芝刈り機を駆動し、
駆け上がる際に立ちはだかる大木があれば
手刀で薙ぎ倒していきました。

そうして山を駆け下り、川へと到着したおばあさん。
途中出くわしたイノシシとの激闘の末に刻まれた戦傷の血を
洗い流していたところあら不思議。

七夕でもないのに笹が茂った竹が
どんぶらこっこと川を流れてくるではありませんか。

しかも、光輝いています。

おばあさんはすかさず川へと飛び込み、
流れに逆らいながら泳いで竹の元へと向かいます。

捕まえるや元居た場所へと難なく戻り、
早速竹を手刀で真っ二つにしました。

すると、そこには親指ほどの大きさしかない
一人の女の子が収まっていたのです。
なんとも可愛らしい親指姫。

一体誰が着せたのか、
華やかな衣装を身に纏っています。

おばあさんは大層喜びました。

薪の材料にと薙ぎ倒した巨木を一本肩に担ぐと、
買い物かごを下げるように芝刈り機をもう片方の腕に下げ、
思い出したように腰を折り曲げつつ
親指姫を抱え込んで家路につきます。

そして、
温かく出迎えてくれた
おじいさんと共に可愛がりました。

更新日:2017-04-16 15:24:37