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小説

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手強い恋人

 私、宮崎千尋は日付が変わっても明日の重大イベントに着ていく
ためのコーデが決まらず途方に暮れていた。

 なぜなら、明日は念願の岸先生との初デートだからである。
大人っぽく見える服装ってどんな感じだろう…いつものジーンズだと
子供っぽいって言われそう。

 こんなことなら仕事帰りにワンピースでも買ってくればよかったと
頭を抱える智尋。

 デートに誘われたのはつい数時間前のことで、珍しく仕事を終えて
早く帰ろうとした矢先だった。








「お前、明日 空いてる?」
「え?はい。特に予定はありませんけど」
「……じゃあ、駅前のコーヒー店に11時集合な」



 不思議そうに何か講演会でも入ったんですか?と当たり前のように
聞いてくる鈍感な部下にめまいがする岸。

 違う、ただのデートだときっぱり告げると、みるみる顔を赤くして
固まっている。

 行くの?行かないの?といつもの口調で問いただすと、行きます!
と大きな返事が返ってきた。

 それから岸先生の顔を見ることなくその場を後にした自分だったが
明らかに挙動不審だったに違いない。

 何なのあのスマートな誘い方!経験豊富であろう彼と全く初心者の
自分はかみ合わない部分が多い気がする。

 それでもこんな私を好きだと言ってくれた…もちろん私も先生が好きで…
今はそれだけで十分だと自分に言い聞かせ早々に眠りについた。




更新日:2017-03-19 12:30:01