• 1 / 299 ページ

白鷲 弓子

「はぁ…また会社クビになったんだな…。」

そう一言呟いて中島はトボトボと歩いていた。

「はぁ…。僕はどうしてこんなにもツイてないんだろう…。」

下を向いて歩いていたのでいつの間にか見たことのない路地裏に入ってしまった。どうやら道に迷ったようだ。

「はぁ…。」

中島が路地裏を歩いていたら男の人が倒れて居る。血溜まりができてる…。うううっ、まだ微かに息があるようだ…。

「人が血を流して倒れて居るんだな…。怖いんだな…。」

中島は怖くなって逃げ出した。


中島は………………











転けた!

「君…。待ってくれ……。」

男は必死で中島の足を掴んでいる。

「嫌だ!僕はまた無職になったけどまだ死にたくないんだな!助けて!」

中島は必死で泣き叫んでいる。

「君…。落ち…着い…て聞…いて…ほし…い。」

男はかすれた声で中島を止める。

「これ…を…、しら……し…ゆ…こ……に……わ……し……て……………。」

男は中島にノートパソコンを渡すと息絶えた…。

「………え、えっ、ちょっと?」

中島は事態が飲み込めず呆然としている。が、しかし何者かが中島に近づいてきた!



「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」

それは人の腐ったような容姿の化け物が三体中島に向かって近づいてきていた。
「えっ?えっ?映画の撮影?もしかしてバイオハザード?」
化け物は中島に襲いかかる。化け物は中島を掴んで噛みつこうとしている!

「うわあああああ!嫌だああああ!死にたくない!嫌ああああ!」

中島は化け物を振り払い必死で逃げ出した…………………













中島は…………………………………















転けた!

更新日:2017-02-03 00:03:57

  • Twitter
  • LINE
  • Facebook