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うすい氷

私はこの文章で、憎しみを書きたいのではありません。私は入院になり、S子さんは私が発狂していたと言っているようですが、もう私にS子さんへの憎しみはありません。私は確かに入院しており、S子さんから見れば私はかわいそうかもしれませんが、私は彼女に最後に徹底して暴言を吐きましたし、私が病気で鬼のように相手をののしるのも本当です。実際はもう入院していたのでラインとメールで私はそれをしました。
私が何故、病気が治ってきた今、これを書けるか、また、書かなければいけないのか、それは私の中の正義のためです。私は今、主治医の先生のことが心から大好きです。しかし、もう恋愛にのめり込む気はないのです。以前のようにカントを尊敬し、孤独と戦い、哲学したいと思っているからです。何故なら、愛はうすい氷で、のると割れてしまうし、熱すぎても冷たすぎてもだめで、人生の最終目標ではないとわかってしまったからです。

更新日:2017-03-12 10:12:20

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