• 作品を探す:

小説

携帯でもPCでも書ける!

  • 57 / 71 ページ

蜜月~ハネムーン 帰郷~

挿絵 300*283

白いバラのブーケを手にした妻を伴って、アレクセイはモスクワ駅のプラットホームに降り立った。
白夜の季節は深夜になっても空が白んでいる。

「疲れたか?」
「ううん、大丈夫」

傍らに立つ夫を見上げてほほ笑んだ。

「とても素敵な旅だったね」
「ああ、まさかの連続だったがな」

碧い瞳と鳶色の瞳の視線が絡みあう。ゆっくりと顔を近づけ、唇を重ねた。

「また、あなたのヴァイオリンが聴きたいな」
「おれもおまえの歌が聴きたいよ」

ふふふと笑ながら肩を寄せ合い、二人の部屋へ向かった。


更新日:2017-02-05 11:40:52