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小説

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勝負は時の運!?

「ねぇ、今日はどこへ行くの?」

「んー、オメーの思い出の場所だよ。
オメーが連れて行ってくれと俺に頼んだだろ?」

汗ばむほどの真夏日だった昨日とは一転して秋風が心地よい行楽日和の中、
宮野志保が工藤新一の隣を半歩遅れるように歩いている。

決して喧嘩をしたわけではい。

今日は午前中ずっと書斎に閉じこもっていた新一だったが、
志保とランチを食べながら、何かを思いついたように、
「宮野、こらから出かけるか」と言い出したのだ。

そうして、俺について来いと言わんばかりに、
新一が志保の前を歩いていく。

突然、行き先も告げずに、
新一に外へと連れ出されて志保は戸惑っていたのだ。

(私の思い出の場所ってどこかしら?)

結局、昨夜も先に風呂に入った志保が、
新一のベッド中で横になりながら待っていた。

翌朝、目を覚ませば、志保が新一に寄り添って眠っている。
まるで前日のリプレイを見るかのように……。

けれども、新一は諦めたのか、それとも開き直りでもしたのか、
文句を言おうとはしなかった。

自分に抱きつく志保の姿を見つけてただ一言、
「おはよう、宮野」と微笑んだ。

昨日たった一日で二人の心の距離はぐんと縮まっていた──。

更新日:2016-11-26 14:04:41

Irregular Lover ~ 新志 【コナン二次創作】