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ーdarkfantasyー第零章ー

「……助かりたいのか?」「…助けてッ‼︎」
こんなッ…訳の分からないまま死ぬ何て…嫌ぁぁああっ‼︎‼︎‼︎

ーdarkfantasyー第零章ー【序章】
題名:運命と出会う前の物語

「……ハァッ‼︎‼︎…ハァッハァッ…ハッ…嫌だ…また同じ夢見ちゃった」
それがどんな夢なのか不思議な事に飛び跳ねて起きると全く思い出せない。
だけど物凄く不安で危機迫る〝何か〟で胸を激しく掻き乱す様な…。
「ユキ、大丈夫?また同じ夢を見たの?お水を飲んだら?」
「え?あ、あぁごめんねニク…ッもしかして起こしちゃったかな?」
「気にしないで眠り浅かったし…それよりユキ顔色も良くないわよ」
「本当だ…参ったなぁまた団長に心配掛けちゃうなぁ」
「まだ眠ったら?少しは気分がマシになるよユキ」「……うん」
そうは言われても中々寝付ける気分にはなれなかったのをこの日を迎えた時の記憶を私は酷く覚えていたわ。
今迄…ううん半年前くらいからかな…夢見の悪い飛び跳ねをしては眠るのが怖くなったわ。でもこの日は…普段よりずっと…不安で胸が一杯だった。
…私の名前はユキ。16歳。女性。所属魔道ギルド。職業見習い回復魔道士。
…私の住む世界ミッドガルドは魔が豊富な世界で魔は生き物全てに恩恵を与え私達の生きる術として生活の一端に使うとても大事な要素。
その魔を用いて魔道士と言う職業があり派閥は其々存在し職業も様々。
私は回復魔道士…文字通り怪我や病を癒す術を操る魔道士を目指していて、
魔道ギルドと呼ばれる魔物討伐ギルドに所属し日々魔物退治や色々な任務を遂行しながら日々を過ごしていたの。
私が暮らす王都オルケアンは比較的平和な国で魔物の出現率も低い安全な国で戦争を繰り返す隣国や大国よりも大好きな国だったわ。私の故郷だもの。
「……まだ泣いているのか?幾ら泣き喚こうが現実は変わらないお前はもうオルケアンには戻れない。現実を受け入れて前に進め」「……どうしてっ」
故郷が無い。暮らしが無い。仲間がい無い。【私】が…い無い…ッ。
「返してッ…元の私を返してッ‼︎貴方が私を〝こんな風〟にしたのよ‼︎」
「他人の所為にするな俺はお前が望んだ事を叶えた迄。〝お前がそうなったのはお前自身がそう望んだ事だ〟もう俺にはどうにも出来ない諦めろ」
「……最悪…ッ…何で…何でこんな風になっちゃったのっ…何で…っ」
「…悲観に暮れるのは勝手だがお前に付き合う程俺も暇じゃない俺は行く」
「ま、待って‼︎貴方がいなくなったら〝私はどう生きればいいのよ⁉︎〟」
「お前が自身で決める事だ…それとも…俺と共に来るとでも?」「っ…」
「……俺だって…自身の事で手一杯だお前の面倒迄見る余裕は無い」
「なら何で貴方…私を助けてくれたの?」「……分からない」「お願い…」
私を…置いて行かないでっ‼︎‼︎‼︎


「…おい…ユキ…ユキってば‼︎」「…えっ?あ、はい…何ですか」
「何ですかじゃねぇよ‼︎お前の回復魔術が無いと辛いんだってばさ⁉︎」
「早くあいつに回復魔術かけてやれユキッ‼︎」「あ、ハイッすぐに⁉︎」
いけないっ…私ったら何ボケッとしちゃったのよっ…今戦闘中なのにっ…
「もう〜全く頼むからしっかりしてくれよな見習い魔道士さんよぉ‼︎」
「も、申し訳ありませんでした皆さんっ」「ねぇユキ貴方本当に大丈夫?」
「大丈夫大丈夫…っ…さ、早く済ませて帰りましょう皆さん‼︎」
この充実した日々を過ごしていつか傷付いた誰かを癒して人々を救う。
それが回復魔道士を目指す私の最終目標だと思っていたわ…心から…。
だから…私が死に掛け〝彼〟と出会う迄…私は〝私を無くす〟何て…思いもしなかった。
でも…〝彼〟と出会ってなかったら…〝私〟も存在しなかった。
だから…〝彼〟と出会った事に後悔はきっとない…。
私は〝彼〟に…どれだけの事をしてあげられるのだろう…。
それは西暦2089年王都オルケアンに住んでいた私ユキと、
まだ名前も知ら無い〝彼〟と出逢う為の物語…。


ーdarkfantasyー第零章:toβecontlnuedー


ー作者より後書きー
この小説を読んでくれた皆様御拝読誠に有難う御座います(^^)!
まだ一体この小説は何なんだ出だしも何のこっちゃと思うかもしれませんが後々読んでいけばわかります…多分?笑
主人公ユキの身に何が起きるのか?ユキの前に現れる謎の彼は?
彼は何者なのか、ユキはどうなるのか?
引き続きご興味ある方は是非お立ち寄り下さい(^^)

更新日:2017-03-10 11:29:26

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