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月曜日 ~ タイフーン
昨日と一昨日は、一番最後に朝食を食べにホテルのレストランに姿を現していた工藤新一が……
今日は誰よりも早く来て、すでに朝食を済ませ、コーヒーを飲んでいた。
新一はタブレットを手にして何やら必死に操作している。
「あれ、おはよう! 名探偵、今朝は早いんだな」
「あー、黒羽か、おはよう!」
「さっきから何やってるんだよ」
「うん? ちょっとな……志保が来るんで調べものしてるんだよ」
「志保ちゃん、やっと来るんだ。楽しみだなあ」
「なんでオメーが嬉しそうな顔をするんだよ」
「そりゃあ、男ばっかでつるんでいてもつまんねーじゃん」
「黒羽……志保は俺の女だからな、手を出すなよな」
「はいはい、そのセリフ、何度も聞いたよ、名探偵……」
新一は志保には二人の仲を気にしないとカッコつけてはいたが……
彼女のいないところではこうやって事あるごとに黒羽をけん制していた。
「それで何を調べてるんだよ」
「午後から天候が崩れる予定だろう。
志保が来られるかどうか調べてたんだよ」
この島を航行するフェリーは一日一往復で、
午前に沖縄本島へ向かったフェリーが午後に島へ帰ってくる。
そして、今日の午後から天気が大きく崩れる予報となっている。
台風9号が、今夜、東シナ海に向かって沖縄の西の海上を早い速度で通過する予定で、
沖縄全域が暴風圏内に入り、海上が大荒れのためにフェリーが欠航する恐れがあったのだ。
すでに風も強くなりだして、昨夜から断続的に強い雨が降ったり止んだりしている。
今日は誰よりも早く来て、すでに朝食を済ませ、コーヒーを飲んでいた。
新一はタブレットを手にして何やら必死に操作している。
「あれ、おはよう! 名探偵、今朝は早いんだな」
「あー、黒羽か、おはよう!」
「さっきから何やってるんだよ」
「うん? ちょっとな……志保が来るんで調べものしてるんだよ」
「志保ちゃん、やっと来るんだ。楽しみだなあ」
「なんでオメーが嬉しそうな顔をするんだよ」
「そりゃあ、男ばっかでつるんでいてもつまんねーじゃん」
「黒羽……志保は俺の女だからな、手を出すなよな」
「はいはい、そのセリフ、何度も聞いたよ、名探偵……」
新一は志保には二人の仲を気にしないとカッコつけてはいたが……
彼女のいないところではこうやって事あるごとに黒羽をけん制していた。
「それで何を調べてるんだよ」
「午後から天候が崩れる予定だろう。
志保が来られるかどうか調べてたんだよ」
この島を航行するフェリーは一日一往復で、
午前に沖縄本島へ向かったフェリーが午後に島へ帰ってくる。
そして、今日の午後から天気が大きく崩れる予報となっている。
台風9号が、今夜、東シナ海に向かって沖縄の西の海上を早い速度で通過する予定で、
沖縄全域が暴風圏内に入り、海上が大荒れのためにフェリーが欠航する恐れがあったのだ。
すでに風も強くなりだして、昨夜から断続的に強い雨が降ったり止んだりしている。
更新日:2015-07-24 23:16:57