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「君は女の子なので……僕たちが世話をするわけにもいかないですから
こちらのばあやに何でも頼んでくれて構いませんよ」

白馬はばあやのことも紹介した。

「よろしくお願いします」と哀はばあやに向かって頭を下げた。

「じゃあ、哀ちゃんを連れて医者に行くか、白馬、お前が車出せよ」

「黒羽君、君は本当に人使いが荒いですね。
まあ、お嬢さんのためですから……ばあや、車を用意してくれるか」

ばあやの運転する車で白馬の知り合いの整形外科に哀を連れて行く。
診察の結果、殴打による打撲の痕が数か所あり、哀の肋骨には二本ヒビが入っていたが、
肋骨なので特に固定はする必要もなく安静にするようにと言われただけだった。

二、三日すれば哀の顔の腫れも取れ、綺麗な顔になって家に帰れるだろう。

病院の帰りにデパートにより哀の下着や洋服を買い揃えた。
哀は白馬邸に戻るとすぐに買ってきた服に着替えて黒羽を呼んだ。

「怪盗さん、このワンピースをクリーニングに出して元に戻して欲しいの」

「そんなことならお安い御用だぜ! 大事なものなんだね、俺が戻しておくよ」

黒羽は哀の頼みを快く引き受ける。

更新日:2015-04-16 17:01:57

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陰陽シリーズ ~ 小学三年編 番外 【コナンでコナン×哀】