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第十四話 調査開始

魔法学院からのクエストによって、エルディア、クフィン、カーリオの3人は、調査を早速始めていた。

3人で話し合った結果、まずは学院で聞き込みをしようということになった。

生徒に、声をかけ噂話を集める役目には、カーリオが自ら進んでやると言いだした。

しかし3人で聞いた方が効率が良いと思い、2人にとって苦手な事だったが、なんとか聞いて回っていた。

そして初日は、特にこれといった情報を得る事は出来なかった。

日が沈み、夜になったので初日の調査は、終了ということになった。

そして、エルディアが寮の部屋に戻ると、シュリンが待っていた。

部屋に入るなり、彼女はエルディアに学院長と何を話したのか、聞かれたので、彼女はシュリンに全てを話した。

シュリンは興味深く、エルディアの話を聞いていた。

そして、自分も調査に協力すると言いだした。

「エル先輩、あたしも協力しますよ!なんかわくわくします!」

「シュリン……遊びじゃないの、それに危険かもしれないのよ?……あなたには学業があるでしょ」

「大丈夫ですよ、ちゃんとやってます!」

「ほんとに?大変な思いをして、あなたのお母さんが学費を出してくれているんでしょ。だったら一番優先すべきは、勉強のはずよ」

「はい!だから、合間に聞き込みだけしときますよ。それだったらいいでしょ?だって、あの2人、特にカーリオさんだけだと、不安ですしね……」

「……そうだけど……」

「ほんとに大丈夫ですって、聞くだけですから」

「(シュリンは言い出したら聞かないところがあるから……)……わかった、だけど、絶対に無理はしないでね?」

「はい!まあ、知り合いから、聞いてみますよ。だけど、聞いたことないなぁ……」

「シュリン、ありがとう……助かるわ……」

「いえいえ、そんなお礼なんていいですよー。あたしも先輩にはお世話になってるんですから」

そう言って彼女も協力してくれることになっていた。

そして、翌日から、4人で聞き込みを始めた。

エルディアとクフィンもなれなかったが、2人だけに押し付けるわけにいかないと思い、聞き込みを始めていた。

聞いていく中で、いくつか情報が集まっていた。

どうやら、レイアークの町を覆っている森の中で、妖しげなまじないなどを行っている者が、いると言う話をいくつか入手していた。

そして夕方ごろ、町の料理屋『マイキー料理店』で、少し早めの夕食を取りながら4人は集り、情報について話していた。

この店の料理は、安く量があり、それでいてそこそこの品質の料理を味わうことができるため、学生達が多く利用している場所だった。

更新日:2015-02-02 18:29:39

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