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四の巻 アノプスとリリーラ!! 蘇る古代ポケモン!!

【デボンコーポレーション本社2階】


「……『ツメのかせき』と『ねっこのかせき』。今回はこの2つの化石をデボンが開発した機械に入れてポケモンに復元するよ」


 石を集めるのが趣味の旅人――ダイゴさんが、2つの化石を機械の中に入れました。うーん、古代のポケモンってどんなのなんでしょうか? 


ヴェールとミツル君が期待を胸に、化石が復元されるのを待ちます。なんだか今の状況って、オーブンに入れたクッキーが焼きあがるのを待っている心境に近い気がするです。機械の中で光の点灯がチカチカと加速し始めたかと思うと、ピロン♪という音と一緒に光がゆっくりと消えていきました。


 そしてダイゴさんは、機械の開けて中から2匹のポケモンを取り出しました。


「はい、復元できたよ。こっちの羽があるのが昔エビポケモンのアノプス。8枚の羽根は元々足だったらしいんだけど、海で生活するうちに羽根になったらしいんだ」


「アノプスか……僕、ポケモンのことは本でそれなりに知ってたつもりなんですけど、さすがに古代ポケモンは本でも見たことがないので感激です!! 見た目からして……虫タイプのポケモンですか?」


 ミツル君がダイゴさんへと質問します。確かにアノプスのあの薄い羽根は、ホウエンの虫ポケモン――テッカニンとかの羽根に似てるですね。ヴェールも初めて見るポケモンなのでどんなタイプなのかは気になるところです。


 ダイゴさんは「そうだね」と肯定した後、「でも岩タイプのポケモンでもあるんだよ」と補足しましたです。


「それでこっちの花びらのような触手が特徴なのが、ウミユリポケモンのリリーラ。花びらのような形をしているのは獲物をおびき出して捕まえるためだと言われている。こいつは草・岩タイプだね」


「アノプスもリリーラも岩タイプってところが共通してるんだ!! ……それにしても、大昔に生きていたポケモンが目の前にいるなんて……なんだか不思議な感じがします」

更新日:2013-12-03 01:28:52

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