• 作品を探す:

小説

携帯でもPCでも書ける!

  • 2 / 8 ページ

日課

おいらは大阪市内のかなりマイナーな地域にヒッソリと住んでいるんだ。

築40年の2間しかない古い一軒屋に幸子と二人暮らし。

決まった職業を持たないおいらの朝は幸子(さちこ)の声で始まる・・・

 
   けたたましい声でおいらは目を覚ました。時計を見るとまだ午前4時過ぎだ。

  
  「いいかげんにしてくれよ」とつぶやきながら布団を頭からかぶるのが日常になって

  
  しまった。カッコつけてしまったが、幸子とは同居している鶏の名前。しかもオス。

  
  いつかの縁日で買って来たヒヨコがこんなになっちまった・・・詐欺だよ全く。


  ピヨピヨとかわいい鳴き声と見た目からおいらはてっきりメスだと思い込んで

 
  幸子と命名したが、時が経つにつれ頭からトサカが・・・もう改名するには遅すぎた。


    二度寝したのも束の間、おいらの携帯が鳴った。" あ、 元さんからだ ! "

おいら 「はい もしもし」

元さん 「おはようさん げりちゃん今日大丈夫かぁ?」

おいら 「あ、大丈夫ですよ いつものとこに7時でいいですか?」

元さん 「ああ 頼むよ。 んじゃ」


元さんとは土木現場の監督で若手がほしい時はこうやって声をかけてくれるんだ。

実をいうとこの元さん、歳は50半ばで奥さんに逃げられた経験をもつ。

原因は競艇狂いで稼ぎの大半を競艇につぎ込んで家庭を維持できなかった

みたい・・・。

  
  時間は6時50分 おいらは幸子に別れを告げ、愛車のシボレーに乗り込んだ。

  ヘルメットを深くかぶり、キーを回すと心地よいサウンドと共に加速していく。

  スピードメーターがグングン上り、時速30Kmで安定走行に入る・・・原付

  では行って参る!
   


 つづく



更新日:2008-12-07 21:45:45