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小説

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ポロンのでんでんマイマイ

挿絵 634*455

 「さあ、行って!このチャンスを逃しちゃダメだ。キミには幸せが
待っているよ。」

ぼくは僅かな隙間から、でんマイを光の中へと押しやる。ココは
真っ暗な箱の中、木の香りに満ちていた。息は苦しくないけれど、
じきにどこかへ動かされるのは分かっている。
だけど次に箱が開かれる場所がどんなところなのか予測は出来ず、
息をしているという保障だってないんだ。

木片と木片の細い間に顔を押し付け、でんマイが確実に脱出した
のを見守った。目で追う小さな影が翼を獲て空に舞ったのは、
ぼくの箱が宙に浮いたのと同時。
大きな衝撃が襲い、箱の中を転がされ強い痛みを感じた気がした
けれど、そんなこともうどうでもいいさ・・・

    だって ぼくのでんでんマイマイがいないんだから。

更新日:2014-05-28 14:15:56